ヘアサロンを新規でオープンする時に、まず考えるのはもちろん集客ですよね。
お客が来てくれなければ売上、というか収入が無い。それはマズいので普通はホットペッパーに載せたり割引チラシを道で配ったりすると思います。
でもこれ、お金かかっちゃいますよね?というかそれ以前にやりたくないですよね??
愛想笑顔で「新規オープンしました~♪」ってムリムリ。疲れちゃう。髪切る体力残らないですよ。
僕のクライアントはホットペッパーにも載せないし、チラシも撒きません。でもお客がいっぱいです。
今回は、僕のクライアントがオープン時に何をしているのか、ホットペッパーもチラシもやらないでどうやって新規客を獲得しているのか?その秘密を公開しちゃいます。
これはラクですが確実です。というか本来はまずはここからやるべきなのですが、できていないヘアサロンは本当に多い。それでは新規客が取れなく当然と言えます。
ちなみに今からお話しすることは、新規オープン時に限って有効です。
ですので既に稼働しているヘアサロンではあまり有効ではありません。ただ、もしやっていなかったのなら今からでも試してみる価値はあります。
新規オープン店に対する顧客心理を考える
まず、新規オープンのヘアサロンに対して、「行ってみようかな」とは普通はなりません。
なぜなら、8割の人が既に行きつけのヘアサロンがあり、担当の美容師(理容師)がいるからです。
つまり殆どの人にとって、ヘアサロンは変えにくい状況と言えます。
(ちなみに残りの2割は、広告からお得情報等を得てその都度お店を変えているヘアサロン遊牧民です。)
まあヘアサロン側も担当制にすることでお客の帰属意識を上げてるわけで。「捕まえたら離さないから!」作戦ですね。
「そしたら新規オープン店はお客の獲得なんてムリじゃん!お母さんに切ってもらってた子供のヘアサロンデビューを狙えっての!?」と思いますよね。
大丈夫です。心配要りません。
ここからが重要ですのでじっくり読んでください。
キーになるのは、美容師とお客の距離です。簡単に言えば、「どれくらい仲良しか?」ってことです。
例えば、毎回担当しているくらいで「今日はお休みですか?」から始まる会話をしているような距離を「5」とします。
お互い個人の連絡先を知っていて、プライベートで一緒にタイ料理を食べに行く仲を「10」とします。
この距離感が1~7までの人は、条件によってはヘアサロンを変えられる人です。
ヘアサロンを新規オープンする場合、この人達を獲得(強奪?)することを考えます。
ちなみにこの、“距離感1~7” の人は全体の約7割です。結構いますよね。
どうですか?ヘアサロンデビューの子供狙いじゃなくても大丈夫なことが少しわかっていただけましたでしょうか?
ちなみに良いヘアサロンは、自店のお客の殆どが距離感8以上です。
距離感8以上とは具体的に言うと、お互いの連絡先も当然知っていて、プライベートについてもよく知っていて相談事もできる仲です。
距離感8以上になると余程のことが無い限りお店は変えません。浮気はナシです。
新規オープンのヘアサロンがまず最初にすべきこと
さて、顧客心理がわかったところで、ではどこから手を付けていくか。
これには順序があり、その一番最初にすべきことが今日の本題です。
その前にもう一度言います。今回は新規オープンヘアサロンの場合の話ですので、既に稼働しているヘアサロンに対しての話ではありません。その辺はご了承ください。稼働中のヘアサロンの集客については以下を参照してみてください。
それでは、新規オープンのヘアサロンがまず最初にすべきこと、
それは、近隣への挨拶です。
「そんなことかよ!?」と思いました?「引っ張ってそれかよ!?」と思いました??
違いますよ。
あなたの思っているソレとは違います。どういうことか説明します。
正しい「近隣への挨拶」とは?
僕の言う「近隣への挨拶」とは、新規オープンするヘアサロン周辺のお店に度々顔を出すことです。顔を出して知り合いになることです。
飲食店ならそこで食べ、花屋ならそこで買って店やウチに飾り、コンビニだって100円ドリップコーヒーを買いに行く。一回二回じゃないですよ。できるだけ毎日行ってください。
そうして顔を覚えてもらい、自分を知ってもらうんです。徐々に会話もしてください。
そして、「今度オープンするんですがお客が来るか心配でハゲそうなんです、、」と今の心情をさらけ出してください。
相手は、仲良くなってきた人が悩んでそうなら助けたいという気持ちが生まれます。「いつも買ってくれてるし」という気持ちもあります。
結果、あなたのヘアサロンのお客になってくれます。
全員がなってくれるとは限りません。既に他のヘアサロンの美容師と距離感10かもしれませんので。
それでも例えば、ヘアサロンを探している知り合いがいればあなたのお店を紹介してくれるかもしれません。
「同情を買え」ってことではありません。距離感を構築しましょうという意味です。
ヘアサロンの成功はお客との距離感
ヘアサロンが成功するポイントは、お客の殆どを距離感8以上にすることです。
これはヘアサロンに限ったことではないですよね。これが商売をする上で重要な成功の要素だということは、商売人ならよりわかっている。なのでこの方法が近隣のお店の人にはより有効なのです。
まだ髪を切っていなくても、近隣の商売人との距離感を8以上にすること。
切るのが先か距離感が先かなんて、「ニワトリが先か卵が先か」と同じくらいどうでもいいことなんです。
既存のお客であれ、未来のお客であれ、この距離感の構築ができなければヘアサロンの成功は難しいと言えます。
ですので「近隣への挨拶」で距離感8以上を築けなければ、どの道成功はムリとも言えます。
まとめ
距離感の大切さをわかっていただけましたでしょうか?
ヘアサロンを新規オープンする場合、まず最初にすべきことは「近隣への挨拶」です。
やり方はここまで書いてきた通り。新規オープンを予定しているならまずここから取り組んでください。できればオープン前からやった方がいいです。
さて、これだけではお店は成り立ちませんよね。近隣のお店の方だけではまだまだお客は足りません。
では次に何をしたらいいのか?
それはまた別で書きますので以下を参照してください。