【*4月16日追記】飲食店が新型コロナウイルスの影響下で生き抜くために今すべきのこと【やらないと潰れます】

【緊急!】飲食店が新型コロナウイルスの影響下で生き抜くための完全マニュアル【やらないと潰れます】1 飲食店向け

*4月16日追記

今回は従業員の「解雇」か「休業→雇用継続」かについてお話しします。

4月7日に政府より、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡を対象に緊急事態宣言が出されました。

事業者には休業要請が出されています。それに対して政府からは補償についてはまだ明確なものは出ていないものの、独自で補償を計画してくれている都府県や市もあります。

現在の休業要請は5月6日までとされていますが、他国の状況を鑑みるとそうすぐには終息には至らないことがわかります。ですので期間延長される可能性が高いでしょう。

先の見えないこの状況で、飲食店が今すべきことは、会社を守ることです。

なんとかコロナ終息まで生き延び、終息後にまた復活することを目指します。

その為には売上の無いこの期間の出費をいかに抑えるかが大きなポイントとなります。

飲食店の2大コストは「家賃」と「人件費」ですが、このうちの人件費の削減についてお話しします。

選択肢は2つ。

「解雇」か「休業→雇用継続」です。

先日、タクシー会社が従業員600人を解雇したことがニュースになっていました。

経営者としては会社都合で解雇すれば、従業員には雇用保険からの失業手当が早く下りるからその方が良いだろうという判断でした。

メリット・デメリットを天秤にかけて選択したものでしょう。僕もこれには概ね賛成です。

従業員を多く抱えるビジネスをしている経営者は今、大きな選択に迫られています。

解雇すべきか、雇用継続すべきか。

大前提として、会社を潰してしまってはその先の復活もありません。

飲食店は潰れたらテナントを出なくてはいけなくなり、その場合現状回復の費用もかかります。その後また事業を立ち上げようと思っても、ゼロからのスタートは費用も労力もかかります。

ですのでこの売上の無い状態で会社を潰さずに継続していくには、コストをできる限り抑えなければいけません。従業員に対しても厳しい判断が必要となります。

では、従業員に対してはどうするか?

選択肢としては2つ、「解雇」か「休業→雇用継続」です。

これらにはそれぞれメリット・デメリットがありますので、以下に書き出してみます。

「解雇」のメリット・デメリット

〇「会社都合」で解雇すれば、解雇された従業員は「自己都合」での退社時よりも早く失業手当がもらえる(申請から約1ヵ月半後くらいで入金。給料の60%くらいの額)

〇会社側は従業員解雇に対しての出費は無い(解雇後は雇用保険から支払われるため)

✖事業再開した時の従業員の確保が必要(人手不足から採用費用がかかるかも)

「休業→雇用継続」のメリット・デメリット

〇「給料」の支払いが無くなり、「休業手当」(給料の60%)の支払いで済む

〇雇用調整助成金がもらえる(従業員に支払う休業手当の90%分を助成してもらえる)

〇従業員をキープできる

✖従業員に休業中も休業手当(給料の60%)を支払わなければならない

✖雇用調整助成金の申請手続きが面倒(社労士にたのめばその費用もかかる)

✖雇用調整助成金の入金に、従業員への支払いとのタイムラグが出る(申請から2か月後くらいに国から入金されるため)

*休業手当は給料の60%。そのうち90%を雇用調整助成金で助成してもらえるので、《例》給料20万円→休業手当12万円支給(内訳:助成金10万8,000円、会社負担1万2,000円)

以上です。

一応、失業手当や雇用調整助成金の申請手続きや入金スピードについては、緊急事態ということで簡易化してくれたり、スピード感出してくれる方向ではあるようです。

これらを踏まえ、経営者は従業員をどうするかの判断をすることになります。

判断のポイントは、「今会社にどれくらいお金があるか」だと思います。

現在の企業体力、つまり今あるキャッシュでどれくらい延命できるかというところ。

ただ、このコロナの状況が1、2ヵ月で終わるとはちょっと思えません。

長期戦になることを考慮しながら、これらをうまく併用するなりして活用し、コスト削減をしていただければと思います。

*3月26日追記

本日、関東各都県では外出自粛の要請が出ています。

更には世界的に見て、日本が今一番対応が遅れていると言われています。

先進国の主要都市では外出禁止令も出ている中、日本、特に東京はいまだ危機感が薄い状態です。

ただ、現在外出禁止にしている都市も最初はそうだったようで、やはり事の重大さをリアルに実感してからじゃないと行動に移せないようです。

他国を見ていると日本、東京も間もなく外出禁止になるのではと思っています。

これは飲食店にとってはとても厳しい状況です。

ですので新たに提案なのですが、

もしも一時閉店できるようであればしてしまった方が良いかと思います。

これはコスト(家賃、人件費、材料費、水道光熱費等)との兼ね合いにはなりますが、今より更に来店者数が減るのは見えています。

その間の家賃についても大家側との協議して、なんとか下げてもらったり、待ってもらうよう話してみましょう。

大家側も、今潰れられたら次にそのテナントに入る確約はありません。

それなら一時閉店で家賃減額を受け入れて、新コロナが終息したらまた頑張ってもらう方がいいと考えるはずです。

とにかく今は、支出を抑えること。

会社を守ることを優先に考えてください。

*3月7日追記

対策を一つ言い忘れたので付け加えます。

⑪できる限りの借り入れをしとくこと

この状況がいつまで続くかわかりませんが、いつかは収まります。

それまでの企業体力がなかったら、終息を迎える前に倒産してしまいます。

ですので銀行等からの借り入れは可能ならばしといてください。

必要なければそのまま返していけばいいのですから。

とにかく手元にキャッシュはできるだけ多く持っておいてください。

以上になります。

少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。

新型コロナ感染拡大

2020年3月5日現在、世界では新型コロナウイルスの感染が拡大しています。

日本においても現時点で発表されている数は感染者数331人、死者6名です。

日本ではこの感染拡大を防ぐべく、政府から国民に対し、外出を控えるようにと発表されています。

イベントや大会等も中止や無観客で行われ、学校も休校となっています。

そしてこの状況は、飲食店にとっても大きな打撃となっています。

しかも収束の目途が立っていないことから、「今を凌げば、、」という姿勢で乗り越えられる状況とは言えません。

国や自治体などから補助もあるようですが、それで全てを賄い切れるワケでもありません。

つまり今、飲食店は早急に対策を講じなければ倒産してしまう可能性が高い状況だと言えます。

僕のクライアントにも飲食店がありますが、早々に策を講じていたため、多分他の飲食店と比べると売上の減少はかなり防げていると言えます。

それでもやはり減ってはいますので、更に厳しい状況に陥っている飲食店が多いことは想像に難くありません。

ただ救いは、外食をしない理由が「消費者がお金が無いからでは無い」ということ。

つまり、やり方さえ顧客ニーズに合わせれば売れる可能性があるということです。

そこで、僕が何をしてお客を繋ぎ止めているか、どうやって飲食店の売上減少を防いでいるかを全てお話ししようと思います。

自分のクライアントじゃないからなどと言っていられる状況ではないので、既存クライアントには悪いですが、ネタバレさせてもらいます。

偶然にもこのサイトに行きついた飲食店だけでもうまくいってくれればと思っています。

どうか参考になれば。

新型コロナウイルス対策

以下が僕が講じた、飲食店の新型コロナウイルス対策です。

ものによっては実行するにはもう遅い施策もありますが、それらも含めて実施していること全てを掲載します。

【店内飲食回避者対策】

①店頭でのランチ弁当の販売

②ランチ弁当の近隣オフィスへの宅配

③ウーバーイーツ参加

④ネットショップでの通販セット販売

【来店者対策】

⑤消毒殺菌換気の徹底をSNSで告知

⑥「免疫力向上」「殺菌作用」のメニュー

⑦持ち帰りメニューの用意

⑧団体予約割引

⑨リピーター割引

⑩既存顧客へのアプローチ

では以下に詳細説明をします。

店内飲食回避者対策

これは、不特定多数が訪れる店内には入らないようにしている人への対策です。

つまり室内には入りたくない状態。

ただこれは、イートインを避けているだけなので、店内に入らなくて済むサービスを作ります。

①店頭でのランチ弁当販売

ランチはやっているが弁当はやっていない飲食店は多いです。

ランチを外食にせず、オフィスで食べたい人の為に用意してください。

味的にも価格的にも、コンビニ弁当よりも飲食店の弁当の方が良いはずですから。

ただこれは、路面店なら有効ですが空中店ではちょっと難しいです。

②ランチ弁当の近隣オフィスへの宅配

これは、近隣オフィスに弁当のお届けをするサービスです。

事前に近隣オフィスにメニュー表を持って営業に行ってください。

メニューは何種類も要りません。2~3種で大丈夫です。1種で日替わりにして事前にメニューカレンダーとして1週間分出してもいいです。

ちなみに僕のクライアントには、1種日替わりで1週間分のカレンダーを毎週オフィスに届けるようにしてもらってます。単純接触効果も狙って。

近隣のオフィスならあなたのお店のことを知っているはずですし、

歩いて行ける距離なら特別足も要りませんので店員で賄えます。

しかも注文する時は必ず複数でしてくれますから。

そして、配達員は必ず全身を消毒殺菌してから行くということをしっかり謳ってください。ここ重要です。

③ウーバーイーツ参加

ウーバーイーツ利用者が増えます。

もしも参加してなければすぐ登録してください。

それ用のメニューも用意します。

④ネットショップでの通販セット販売

これは真空パックや冷凍を用意しなければいけませんので、すぐには難しいかもしれません。

ただ、この状況がいつ収束するかわからないので、今から準備しても遅くはないかもです。

収束したとしても、新たな収入ラインを作ることができるので良いでしょう。

ネットショップはヤフーショッピングや楽天、Amazonは比較的簡単にネットショップが作れます。

来店者対策

これは、この状況でも来てくれるお客様への対策です。

ただ、状況がもっと厳しくなってきたら、どう対策してもこの方達も徐々に減っていくことになります。

ですのでギリギリまで来店していただけるようにするための対策です。

⑤消毒殺菌換気の徹底をSNSで告知

店内の消毒殺菌換気、従業員の消毒殺菌、手袋・マスク着用等の対策、そして、お客様用来店時全身殺菌スプレー、お客様用殺菌おしぼりの用意等ついてSNS等で発信します。

インスタ、食べログ、ツイッター、フェイスブック、自社ホームページ。

写真付きで過剰と思うくらいにしっかり載せてください。

座席は1組出たらすぐ消毒、ドアノブやメニュー表などもしっかり消毒してます、と。

「そこまでやるか!?」と思うくらいで丁度いいと思ってください。

⑥「免疫力向上」「殺菌作用」のメニュー

これは小技ですが、例えば緑茶ハイで「カテキンの殺菌効果」、ジンジャーハイボールで「ショウガオールの殺菌作用」とか。

免疫力を上げる食材を使って「免疫力アップメニュー」なども良いですね。

来店しているお客は、外食しているからと言ってウイルスの心配がゼロというわけではありません。

「殺菌・免疫力」などのワードは今ならいつも以上に響くはずです。

⑦持ち帰りメニューの用意

家で待つ家族や、自分用に持ち帰りしたい方も増えてきます。

メニュー表で、持ち帰りができるメニューに「持ち帰りOK」サインを付けて、「お帰りの20分前までにお申し付けください」と書いておきましょう。

壁にも持ち帰りOKがわかるようにポップを貼ってください。

⑧団体予約割引

「この状況だからご予約いただけるなら大サービスしちゃいます!お客様は神様です(TT)」

という形で、今までにないサービスをしてください。

ここは絶対にケチってはいけません。

通常では絶対にやらないようなサービスをしてください。

⑨リピーター割引

来てくれたお客様に金券を渡してください。1000円券とか。

ドリンク1杯無料券とかではダメです。金券です。

人はモノよりお金の方が、失った時に勿体ないと思うので、金券の方が使用率が上がります。

つまり再来店率が上がるということです。

使用期限を書くのを忘れないでください。

⑩既存顧客へのアプローチ

これはまず、既存顧客がいることが前提です。

「既存顧客がいる」というのがどういう状態かというと、「SNSで繋がっている」という状態のことです。

インスタ、ツイッター、フェイスブックでこちらから直接アプローチできる状態にあるということ。

お客とSNSで繋がるようになるには、地道な作業をコツコツと続けることが必要です。

ですのでこの、SNSで繋がる作業を怠っていたのなら、この施策は使用できませんのでご了承ください。

この既存顧客に大サービスを提案してください。

そして、店が実は困っていることも伝えてしまっても構いません。

カッコ悪いですが、顧客に「泣きつくのもアリ」ということです。

きっと助けてくれます。

万全の安全体制でお待ちしていますということをしっかり伝えてください。

どこまで続くかわからない地獄

この新型コロナウイルスの騒ぎが果たしていつまで続くのかわかりません。

もしかしたら来月に急速に終息するかもしれませんし、年内いっぱい続くかもしれません。

ただ、いずれにせよ、いつになるかわからないならもう早めに動くしかないです。

例えば僕のクライアントはもうかなり前から動いていて、万全の体制でこの状況を戦っています。

それでもいつまで売上を落とさずできるかわからないというのが実際のところです。

どうか皆さんもできる限りのことをして、ギリギリまでもがいてください。

そうしているうち光が見えてくるかもしれません。

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